歯と噛み合わせの健康を考える

第一話 ・・・ 痛いムシ歯と痛くないむし歯

なぜむし歯の治療は痛いのでしょう? 理由は色々考えられます。

  1.  歯科の病院が嫌い怖い
  2.  歯の治療は目の前で色々な器具を見せられるから怖い
  3.  歯を削るときの音や臭いが嫌い
  4.  麻酔の注射が嫌い
  5.  評論家に言わせると[歯は重要臓器なので本能的に逃避行動があらわれる]
  6.  精神分析からは[尖ったものに対する恐怖心の現れ、つまり末端恐怖症?]
  7.  その他

実際、歯の診療台に向かうだけで、血圧が跳ね上がるヒトも多いし、
町中で歯科医院の看板ですら恐怖を感じるヒトもいるほどです。
アメリカ人の歯科治療をしたときですがまず口の中の様子を見る為の模型を
とる作業にかかると[臭い!!息できない!!顔が汚れる!!]といって
駄々こねるヒトが多いので困ります。
本国でも同じことするのにね!
治療体験の無い乳幼児でも泣きわめくのは何故でしょうね、
かくいう私自身、歯科の治療が大嫌いです。

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よく使う歯の一部分が欠けただけで[早期発見・早期治療]というわけで
勇気を振り絞って直しに歯科医院を訪れます。
使わない側のむし歯は触らなければ痛くないので気にはなっても、
なかなか治そうという勇気が出てこないものです。

せめて少しでも痛くない歯の治療は無いものかと知恵を絞ってみました。

まずむし歯は、歯の基本構造が壊れる病気で細菌が関与しているのは
皆さんご存じのハズですが、むし歯になっている歯の周りの環境を考えてみてください。
口のなかが不潔でどろどろになってあちこちむし歯だらけになってる場合は別にして、
むし歯でかめないというストレスを強く感じる歯は[よく使っていた歯]なので咬まない、
あまり使わない歯のむし歯はほったらかしになっている場合が多く見られます。
つまりよく使っている歯の周囲の支持組織である骨は硬く緻密骨になってて
浸潤麻酔(歯科で多く用いられる麻酔の方法)ではなかなか薬が届かないので、

麻酔薬は大量に使う必要があるし、麻酔がかかるまでに長時間かかるのです。
もう一つ、歯の麻酔効果の判定は無いので削ってみて痛ければ薬を追加して様子を
見るしか方法が無いのも治療が痛い大きな原因です。

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  • 歯が壊れるほどの異常な圧力がかかる。
  • 支持組織である顎骨の密度があがる。
  • 歯の神経内が鬱血して過敏になる。
  • 浸潤麻酔薬が浸透しにくく効果が出にくい。

この異常な咬合圧が発現する場合には顎骨のズレが関与することがあります。

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  • 顎が右に偏位すると左の顎関節は脱臼したようになり咬合力の伝達がうまくできなくなる。
    結果咬み応えが低下し右咬みが習慣化してくる。
  • 歯は決められた方向からの圧力には充分抵抗し長持ちするが、顎骨の構造上、横揺れには脆くて抵抗力があまりない。
  • 生理的限界を超えた咬合圧に絶えず晒されると、その形態が崩壊するか変化する。
  • 形態変化の原因には ①咬耗 ②傾斜 ③転位 ④圧下(逆は挺出) ⑤破折 ⑥むし歯 ⑦歯周炎 がある。
  • 同じく歯の支持組織にも変化が生じてくる。

―― 最後に、かけたり割れたりしてなくて、むし歯でもないのにしみる歯 ――

    1. 限界をこえる咬合圧がかかる歯(くいしばり)
    2. 横揺れする歯
    3. 曲がって咬む力が歯を倒すように働く歯

これらの条件に晒されている歯牙は咬むときに痛かったり、しみたりすることがありますが、咬合調整で簡単に治ってしまうケースも多いのです。

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結論
歯の治療の痛みを緩和する方法は、

  1. 罹患歯にかかる圧力を軽減すること
  2. 敏感になっている歯随を沈静化させる
  3. 反対側で咬みやすくする
  4. 顎のズレを治す
  5. 局所麻酔の効果がでるまでたっぷり時間をかけて処置する
  6.  歯の内圧亢進が有る場合は減圧処置から始める

その他様々な方法を歯科医は考えて処置をしますが、痛いのは痛いですからむし歯にならないようにすることが一番です。

――提唱――

歯牙や顎関節に無理な力をかけないようにすると、むし歯にならない?

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